卒業おめでとう🌸

ブログをご覧くださりありがとうございます。
中学校の卒業式も終わり、明日は小学校の卒業式です。
同時に私も沖縄県の教育現場から卒業する日が近づいています。

3年間で支援してきた人数は50名以上います。
がっつり支援してきた生徒、年に何回かの支援をしていた生徒・・・
色んな生徒児童に関わりましたが、はっきり覚えている生徒児童は約30名ほどです。
その中でも去年中学校で2年間支援してきた男子生徒についてお話します。

彼は、中1の2学期頃から登校渋りが目立ち始めてましたが
私ともう1人のベテラン支援員さんで協力しながら彼の登校支援をサポートしてきました。
お母さんのことが大好きで、弟の面倒も見る、とても優しい心の彼。

ですが、徐々に精神的な理由で登校できる日が減っていく。
本人も理由が分からない。ゲームをして日々を過ごすことが増え、
家庭訪問してもあまり元気がない日が続くようになりました。

中2になり、家庭訪問すれば会えるが登校は厳しい。
家庭訪問すれば会える状態ではあったが、慣れない人には会えないため
限られた支援者のみしか会えない。
それでも毎週火曜日はカウンセラーとの面談だったので、給食には間に合うように登校支援をして
一緒に給食を食べたり、ゲームをしたり色んな話をして過ごしました。
ですが、私も辞令交付が出てしまい隣の小学校へ異動。
彼の支援はできなくなりました・・・

ですが、中3になり別な方が担当で支援をするも登校出来なくなり、本人にも会えなくなるという
状況は悪化。

毎週1回は学校に行けていたのにどうしてだろう。
卒業式は大丈夫だろうか・・・

ベテラン支援員と会うたびにいつも会話に出ていましたが、結果として
3月9日の卒業式に出席することはできませんでした。

理由は大勢の中に入れない、一目が気になること、精神的負担が大きかったとのこと。

無理やり卒業式に出させるより、彼が不安を最小限にすること、安心して卒業証書をもらえることが
一番
だと思っていたので、彼にとって卒業式はハードルが高いものだと見立てていました。

その彼の為に個別卒業式が開かれるということで、許可をもらい参列。
1年ぶりに会う彼は、体も大きくなり髪もバッサリ切り、眼鏡もかけて、座っていました。
私を認識するなり、ペコリと頭を下げる彼の変わらない人柄。

覚えていてくれたんだ・・・という嬉しい気持ちも一瞬。
卒業式が始まり祝辞を頂き、最後は彼から一言。という突然のミッション!!

前に立つのも精一杯。でも頑張って自分の足で立っている。その姿にも感動(T_T)
ただあまりに突然で、彼は頭が真っ白で緊張で震えているのが分かる。
周りから「なんでもいいよ。ありがとうでもいいよ。」と声がかかっても中々言い出せない。
何かしてあげたい、最後に私が出来ることは無いか、でももう部外者である私。
ここで手を貸したら自立として甘くなるのか・・・?いや、でも・・・と
いろんな想いと彼との2年間の想い出が頭をグルグル・・・

どうしようか、今すぐにでも横に立ってあげたい。彼が安心できる方法を・・・とモゾモゾし始めたとき
司会進行していた先生が「りえ先生サポートいいですか?」とナイスアシスト(^^♪

すぐに横に立って、大きくなった背中をさすりながら

卒業おめでとう。よく頑張って3年間過ごしたね。
今日もここまで来れたことすごいよ。
自分のタイミングで大丈夫だよ。
〇〇の言葉で伝えること出来そう?
それとも〇〇の言葉を私が代弁したほうがいい?

そうすると彼はとても小さな声で私の耳元で

自分の言葉で伝えたい

はっきりと私に伝えてくれました。私が泣きそうになるぐらい、その一言に彼の気持ちが伝わってきたので
とにかく横で背中をさすりながら彼の発言を待つ。

今まで支えてきてくれてありがとうございました

彼から出たこの一言は、狭い部屋にいたすべての先生方、そして目の前のお母さんに伝わっていました。
彼の卒業式が終わり、彼とお母さんに挨拶をすると彼から

先生来るなんて思わなかったよ。先生ありがとう。

涙腺崩壊しました・・・2年間彼と一緒に頑張ってきた登校。
そんな彼が自分の夢「ゲームのプログラマーになりたい」を叶えるために
通信高校に願書を出すと聞き、またそれも嬉しくてハイタッチ(^^♪
いつも彼が頑張った後は、ハイタッチをしてことも覚えていてくれたのも嬉しかったです。

この子の卒業式に出れて良かった。
今日の卒業式はきっとあなたの自信になるよー!!

と彼の支援をしてきて良かったと心から思えた卒業式でした。
どんな生徒児童であれ、卒業式は必ずみんなと出席するものとは限らない。
もちろん出席出来たらそれに越したことはないけど、様々な理由から一緒に参列出来ないこともある。
その時に学校や私たち支援員がどこまでサポートできるのか。
卒業証書をもらう直前まで寄り添う、舞台袖から見守る、色んな支援方法がある。
どの方法を取っても保護者や生徒児童が「これで良かったです」と言ってくれることが一番

今回の卒業式は、私にとっても忘れられない卒業式となりました。
まだまだ、不登校の子供達とのエピソードはありますが、今回は感動したお話をのせてみました。
ヤンキーちゃんシリーズもありますので、機会があればブログにて更新しようと思います。

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キュービック カラーセラピスト
ごうはら りえ

人間関係の違和感や悩みからくる
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色彩心理学「キュービック」を使って
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